8月1日、都労働委員会の第2回審問が行われ、会社側3人、東京都議会局の証人1人に対して解雇当該の柿沼さんなど東京西部ユニオンと合同・一般全国協の仲間が反対尋問で鋭く追及し、「小池都知事による福島署名解雇」の本質は明らかになりました。

 今回は会社側証人人と、都の証人に対するものでした。前回に続き多くの仲間が傍聴に駆け付けてくださいました。ありがとうございました!



 最初に組合から、会社側証人について、他の証人の審問中には席を外すよう要求。弁護士の抵抗を粉砕して実現。組合が主導権を取り、鋭く追及しました。

1人目は団交にも参加している浅野部長。日常的に現場にいないにもかかわらず、解雇の決定に責任を持たされた経緯が明らかになりました。

しかし、ビラの内容も確認せず、嫌がっているという職員に実際に当たってもいないことが明らかとなり、「自分が解雇を決定した」などありえないことが浮かび上がりました。

人目は柿沼さんと雇用契約を結んだ武井元店長。契約書の会社側控えと本人控えの終期が異なっていたことには気付かなかった杜撰さをあっさり認め、「就業規則では6ヶ月以内の契約となっているのに、8ヶ月契約は就業規則違反であり、就業規則違反の雇用契約書は無効だ」と組合の追及に対して、就業規則違反は認めました。最低限の法律についての指導もないまま店長の責務を押し付けて労働者管理をさせるブラックさが明らかに。


会社側最後の3人目は、組合側が一貫して団交への出席を要求していた篠料理長(当時。現店長)。「組合という言葉も聞いていない」「ビラにも関心がなかった」など会社の意向を受けてかすべてを否定。しかし回目の注意(休日に職場の仲間にメールでデモへの参加を呼びかけたこと)が、雇止めしなければならないほどのことだったとは明言できませんでした。退職届を要求したメールについても、「指示に従っただけでその意味は知らなかった。」と証言。柿沼さんとはいっしょにやっていけると思っていた、とも語りました。

人の証言は口裏合わせに終始し、人間性をも奪われるような苦しいもので、そのために会社側は30人以上の管理職と思しき社員を動員していました。しかしそれでもなお、反対尋問を通して、不当解雇であることは完全に明らかになったと確信します。

都側の証人はこの月に赴任したばかりの池田議会局監理部経理課長。都庁レストランは業務委託でなく、使用許可であり協定書の範囲での関係である、を繰り返し、従業員の指揮監督、労働条件の決定権限はないと、平然と言い切りました。

しかし、はなまるによる解雇が3・31都庁包囲デモ−4・1浪江闘争を境に一気に行われ、その理由が整合性をもっていない事実こそ、小池都知事の関与を示しています。

会社が「雇止めに至る証拠」をいつどこから収集したかが問われ、団交申し込み後、代理人弁護士が一部の社員にヒアリングし、持っていたビラなどを集めたことが明らかになりました。

結局、雇止めを決定した本当の黒幕を証人として引き出す闘いへの大きな一歩に勝利したと言えるでしょう。

次回調査での追加の証人をめぐるやりとりが注目です!


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2018年07月26日 柿沼さんとユニオン山本副委員長、審問で圧巻の陳述

 

  7月26日、ついに都庁レストラン解雇撤回の労働委員会の審問が開かれました。
  50人近くの各地の皆さんが、都庁の審問室に集まり、ほぼ満杯となりました。

 柿沼さんは、1時間にわたって、議事堂レストランで働き始めて、あまりの劣悪さに職場の仲間と「組合を作ろう」と話し合っていた様子、16年11月頃から東京都が福島の避難者を追い出しにかかろうとする状況に、職場で追いだし反対の署名を集め始め、店長も含めて応じてくれたこと、そこから昨年3・31の都庁包囲デモー4・1常磐線浪江延伸反対闘争に至って、直後の4月3日に政治的解雇されたことなどの経過について全面的に述べました。
なんと「はなまる」は、雇い止めをしておいて「退職届を書くように」と通告! 
これをはねのけて直ちに解雇撤回の団体交渉を要求し、東京西部ユニオンを中心に「都庁ふくしま署名解雇を許さない会」が結成されて今日まで大きな陣形を形成してきたのです!




   審問を前に昼休み、都庁レストラン前で解雇撤回を訴える柿沼さん


 最後に柿沼さんは、安倍「働き方改革」を進める張本人である水町勇一郎公益委員(東京大学社会科学研究所教授)の方をまっすぐ見据えて、「人が働いて生きていけない社会、福島の人達が故郷を追われているような社会を変える。人が生きていくこと、労働することの意味が問われている労働委員会だ」と言い切って陳述を終えました。

 山本副委員長は、これまでの過程を、@都庁レストランで働き始めた直後から組合作りを目指して活動を行ってきた時期、A4・3解雇から4月末まで、組合員であることを明示した柿沼さんに4月末まで雇用継続されているにもかかわらず「出勤停止」にするという不利益取り扱いが行われた時期、B昨年5月1日から現在まで、不当解雇にもかかわらず職場復帰要求が拒まれているという不当労働行為の時期、の3つに区分し、きわめて明快に本件不当解雇事件について断罪しました。

 2人の陳述に対して、「はなまる」側代理人弁護士は「雇い止めと言っているから解雇ではない」という笑止千万な詭弁やら、「二度にわたってビラまきなどに対して注意をしているのに続けたから、雇い止めされて当然」なる言いがかりなどをつけての反対尋問を試みましたが、二人の毅然とした証言と北島副委員長の最終尋問にコテンパンにやられました!

 また東京都は、反対尋問を完全に放棄し、傍聴席から「マジメにやれ!」「お前たちも解雇の首謀者だ!」と怒りの声がとびました。




   3時間にわたる審問終了後、合同一般全国協・小泉事務局長が勝利的総括を提起。



 呼びかけ人の中村仁さん(動労千葉、1047名解雇争議団)が、「国鉄解雇の撤回とともに、都庁レストラン解雇も撤回させよう!」
 同じく根津公子さんも、「審問を聞いて、これは小池による政治的解雇だと本当にはっきりわかった。安倍と小池を倒しましょう!」と訴えました。

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